要望をどこまで頑張って実装するか

システム屋さんのコツ

システム関係のメンテや開発をしていると、今あるシステムに対して「〇〇してほしい!」という要望が出ることがあります。
それについて、どこまで頑張って対応するのか、という点について書こうと思います。

要望には種類がある

一口で要望と言っても、ある程度の分類に分けられると思います。

1)絶対に実現しないと業務が成り立たない。必須。
2)実現したらかなり業務が楽になる。
3)実現したらよくなりそうな気がする。
4)なんかいいアイデア浮かんだっぽい。

まず、要望がこれのうちどれなのか、を計る必要があります。特に2~4のどれなのか判断するのかは結構システム勘が必要なのかなと思ってます。

要望の当事者に聞くと1)か2)と言われることが多いと思うので、冷静に第三者の目で判断しましょう。

要望には必ず実現難易度が付いて回る

要望が挙がったとして、それがどの程度実現可能性があるのか、というところがポイントになります。

A)設定変えるだけ、プログラムもない。超簡単。
B)プログラム変えないとダメだけど数行レベルでできるし、やり方もわかっている。
C)たぶん簡単そうなんだけど、やり方は調べないとわかんない。
D)やり方はわかってるけど、難しくて時間かかる。
E)やり方も調べないといけない上に、多分難しくて時間がかかりそう。

だんだん、かかる時間やコストが大きくなるイメージです。
要望の種類と、実現可能性、これを掛け合わせて実際に要望の対応をするかどうかを決めることになります。

1)必須+A)超簡単

1)必須+A)超簡単の場合は、今すぐやりましょう。ためらう必要は全くありません。むしろすぐできるからこそ後回しにされがちなので気が付いたときにちょこちょこ直すことが大事です。(kintoneのような仕組みだとこれがとても気軽に簡単にできちゃうのが良い(*´ω`*)

2,3)楽になりそう+A)超簡単

2,3)+A)のやつは、まぁ簡単にできるわけなのですが、必須ではないので業務の合間・・・というのは大抵存在しないので、気分転換にでもささっとやるのがオススメです。

1 ,2)必須or楽になりそう+B,C)すぐにはできないけど割と簡単

1,2)+B,C)のやつは、なかなか手が付かず放置され続けることが多いと思います。でも放置せず時間とコストをかけて手を入れてあげると業務改善が進む可能性が一番高いです。なぜなら、多分、このタイプが一番問題の根幹のところに手を入れられることが多いからです。

修正するのが簡単なものの場合、効果もそんなに大きくないです。その代わり、小さな積み重ねが大きく実を結ぶようなイメージです。
半面、そう簡単には手を出せない領域だけども、必須だったり改善が期待できるような場合、思い切ってどこかで腰を据えて取り掛かることが必要です。どこかで変えないといつまでも同じままですからね。

D)難しくて時間かかる

D)難しくて時間かかるの場合、そもそも違う方法やアプローチを考えた方がいいです。今頭にある方法だと難しいけれども、少し角度を変えて調べてみると、すでに簡単に実現できるツールが存在していたり、全く違う方法で実現が可能な場合があります。
一度冷静になって情報を集めることも大事です。

E)やり方もわからないし難しそう

E)やり方もわからないし難しそうの場合、D)とほぼ同意なのですが、1~4)の要望度が低い場合はそもそもシステム化する必要あるのか?という観点に立ち戻った方がいいです。システム化=魔法の道具のように幻想を抱いているだけかもしれません。

図解すると

組み合わせでやったほうがいい、やらないほうがいいを図にしてみました。(手書きなので読みにくくてすみません)

要望についてすべてを受け付けることはできないと思うので、やるべきか、やらざるべきか、立ち止まって考えてみるといいですね。

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